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山手線トラブル、あわや大惨事も「緊急のものと認識せず」 JR東、支柱の傾きを事前に把握

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山手線トラブル、あわや大惨事も「緊急のものと認識せず」 JR東、支柱の傾きを事前に把握

JR神田-秋葉原駅間で架線の支柱が倒れた影響で山手線・京浜東北線が運転を見合わせたことについての会見の最後に改めて謝罪するJR東日本・福田泰司常務(左) =東京・渋谷区のJR東日本本社 (撮影・山田俊介)

 首都圏の大動脈であるJR山手線を直撃した12日の運行トラブルは、JR東日本が支柱が傾いていたことを事前に把握しながら適切な措置を取っておらず、運行中の電車が接触して脱線しかねない大惨事寸前の事態だった。全線での運転再開に9時間以上を要したJR東は大規模トラブルで国土交通省から事業改善命令を受けた過去があり、徹底した原因究明と再発防止策が求められる。

 JR東によると、架線の支柱が倒れた山手線神田-秋葉原の線路内では、老朽化した設備の取り換え作業が行われていた。平成13年に設置された支柱は、基礎部分のコンクリートに問題はなかったが、3月25日の改良工事で2本の支柱をつなぐ鉄筋を撤去した際、支柱の強度や安定性が低下して今回の事故につながった可能性があるという。

 一方、事故2日前の今月10日には支柱の傾斜が確認されながら、補修予定の13日まで適切な対策は取られていなかった。

 支柱が倒れる危険性の認識について、12日に記者会見したJR東の福田泰司常務は「当時はすぐに倒れるなど緊急のものと認識はしていなかった。その判断が適切だったかどうかは今後検討する」と釈明。支柱が線路に接触していたことに関しては、「運転士が目視して停車できたか何ともいえない」と話し、衝突による脱線の可能性を否定しなかった。

 山手線では昨年1月、JR有楽町駅(東京都千代田区有楽町)近くのビルから出火し、同線全線のほか、東海道線や京浜東北線の一部が運休。運転見合わせは最長6時間近く続き、約27万人の足に影響が出た。

 15年9月から10月には、中央線や京浜東北線で作業ミスが相次ぎ、国交省から事業改善命令を受けていた。

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