産経ニュース

「日中間の判決、相互保証なし」東京地裁、強制執行認めず

ニュース 事件

記事詳細

更新


「日中間の判決、相互保証なし」東京地裁、強制執行認めず

 中国の裁判所に当たる人民法院が損害賠償を命じた判決に基づき、日本国内でその賠償金について財産差し押さえなどの強制執行が認められるかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁(岡崎克彦裁判長)は20日、「中国で日本の裁判所の同種判決が承認、執行される余地はなく、日本と中国の間には相互の保証があるとは認められない」として、原告側の訴えを棄却した。

 民事訴訟法は、外国裁判所の判決が命じた損害賠償などを日本国内で執行する要件として、相手国においても同様の条件下で日本の裁判所の判決の効力が認められる「相互保証」を求めている。今後、同種事案に一定の影響を与えそうだ。

 地裁判決によると、今回の訴訟の原告で人民法院に訴えを起こしていたのは中国籍で中国在住の夏淑琴さん。夏さんは書籍『「南京虐殺」への大疑問』の記述で名誉を傷つけられたなどとして、著者の松村俊夫さんと出版した展転社に対し、80万元(約1500万円)の賠償などを求めた。

 松村さんらは人民法院での裁判に出席せず、人民法院は2006年8月、請求通り80万元の賠償などを松村さんらに命じた。夏さんはこの判決に基づき、東京地裁に強制執行を求めた。

「ニュース」のランキング