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【戦後70年~大空襲 番外編】幻の写真見つかる 炎に焼けた下町の空…3・10の惨状を 炎をかいくぐって撮影を続けた男たち

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【戦後70年~大空襲 番外編】
幻の写真見つかる 炎に焼けた下町の空…3・10の惨状を 炎をかいくぐって撮影を続けた男たち

両国駅上空から南方向を撮影した写真(中央は隅田川)。終戦直後に米軍が撮影した東京(左、東京大空襲・戦災資料センター提供)は、空襲で焼け野原となり、幹線道路が露わになっている。一方で現在の東京(右、本社チャーターヘリから、松本健吾撮影)は、ビルが林立し見事な復興を遂げている

 推計10万人超が犠牲になった昭和20年3月10日の東京大空襲から10日で70年となる。未明の無差別爆撃だった上、軍が厳しい報道管制を敷いた時代だけに、これまで東京大空襲の最中に地上撮影した写真は存在しないとされていたが、炎上する東京の様子をとらえた写真9枚が残っていたことが分かった。カメラマンの遺族が保管するフィルムを東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)が調査・分析した。あの日、猛火をかいくぐりながら東京の惨状を撮り続けた男たちの姿を追った-。(写真報道局 松本健吾)

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 2月下旬から戦災資料センターで開かれている写真展で、多くの来場者が足を止める1枚がある。

 《暗闇の中、遠くに幾筋もの炎が上がる。猛煙の照り返しで空は焼け、空襲を受けていない街並みまでほのかに浮かび上がる-》

 これが今回確認された昭和20年3月10日未明の東京大空襲の最中に撮影された写真だ。撮影したのは、陸軍の要請で海外向け宣伝誌を編集していた東方社のカメラマン、菊池俊吉さん(1916~90)。大空襲が始まった直後、東方社があった九段(現千代田区)の7階建てビルの屋上から撮影した。

 菊池さんは、炎上する本所(現墨田区)、深川(現江東区)方面に向かって少なくとも9回シャッターを切った。展示された1枚はその6カット目だった。

 だが、この貴重な写真は、その後70年近く日の目を見ることはなかった。

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 「この写真はメモの日付が間違っているのでは?」

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