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「年収2500万円の村」長野・川上村襲った風聞 日弁連が勧告、村側は反発

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「年収2500万円の村」長野・川上村襲った風聞 日弁連が勧告、村側は反発

「ルール悪用」

 罰金徴収については「噂があり、実習生に聞き取りをしたが、確認できなかった。ただ、地域住民の不安解消や円滑な仕事のために作ったルールが、罰金の根拠として送り出し機関や班長に悪用された可能性はある。監督責任の不備はあっても、『実習生の管理・支配のため組合も黙認していた』との日弁連の認定は事実と違う」と話す。人権侵害とされた他の行為についても組合側は異なる見解を示した=表。

 別の元役員は「一部に問題の農家がいるのは事実で勧告は真摯(しんし)に受け止めている。しかし過酷な仕事で日本人アルバイトが集まらない中、大多数の農家は実習生に感謝し、帰国時は手を取り合って涙を流しているのが実情だ。組合全体で中国人から搾取していたことは断じてない」と話す。

 日弁連は「組合のあり方には問題があったが、村全体で人権侵害が行われていたとまでは認定しておらず、ネット上の川上村批判は不本意だ」としている。

【用語解説】外国人技能実習制度

 発展途上国の人材を日本で受け入れ、労働を通じて技術を伝達し、各国の産業発展に寄与することを目的とした日本の国際貢献活動の一つ。滞在期間は最長3年。実習生には労働基準法が適用されるが、違法な実習の横行や実習生の逃亡、「実態は単純労働者にすぎない」との批判など問題が山積。政府は新たな監督機関の設置などを含め、制度の再設計を進めている。

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