産経ニュース

【群馬大手術8人死亡】「認識が甘かった…」 執刀した40代助教が怠った3つの事前準備

ニュース 事件

記事詳細

更新

【群馬大手術8人死亡】
「認識が甘かった…」 執刀した40代助教が怠った3つの事前準備

腹腔鏡を使った肝臓切除手術後に8人の患者が死亡し、調査の中間報告を行う野島美久病院長(写真中央)

 腹腔鏡(ふくくうきょう)を使った肝臓手術で患者8人が術後4カ月以内に死亡していたことが判明した群馬大病院(前橋市)。いずれも40代の助教(男性)が執刀しており、14日、群馬県庁で行われた会見で、病院側は、この助教が手術に関し、(1)患者への十分な告知と同意(インフォームドコンセント)(2)院内審査組織への申請(3)肝機能チェックなどの術前検査-の3点について、極めて不十分だったことを認めた。申請や検査について助教は「必要ないと思った。認識が甘かった」と話しているという。

 この助教が所属する第二外科が平成22年12月から今年6月までに行った腹腔鏡を使った肝臓切除手術は92例。亡くなった8人の執刀も含め、ほとんどを、助教が担当した。92例中、高難度とされる保険適用外の手術は56例あり、死亡した8例も適用外手術だった。

 厚生労働省によると、腹腔鏡を使った肝臓の切除手術は比較的実施しやすい「部分切除」などに限り保険適用される。高度な技術が必要な「区域切除」などは有効性や安全性が十分に確認されていないとみなされ保険適用外となっている。

 このため保険適用外手術を行うには、厚生労働省への先進医療の届け出や院内審査組織への申請が必要だが(一部内科治療は不要)、他大学と連携して行った7例の手術を除き、助教は申請していなかった。

カルテなどの記録には、助教が患者に説明した旨の記載はなく…

このニュースの写真

  • 「認識が甘かった…」 執刀した40代助教が怠った3つの事前準備

「ニュース」のランキング