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出資詐欺 「安愚楽」など刑事事件に発展も 返還めぐりトラブル

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出資詐欺 「安愚楽」など刑事事件に発展も 返還めぐりトラブル

 高配当などをうたって養殖や飼育事業への出資を募るビジネスは後を絶たないが、中には出資金の返還をめぐるトラブルなどから、刑事事件に発展したケースもある。

 投資会社「ワールドオーシャンファーム(WOF)」の詐欺事件では、同社が出資を募っていたエビ養殖事業に実体がなかったことが判明。同社は1口10万円で「1年で倍になる」などと出資を持ちかけていたという。

 警視庁などは平成20年、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、元会長らを逮捕。元会長は21年、同法違反罪に問われた東京地裁の公判で実刑判決を受け、確定した。地裁判決は同社による被害者総数を約2万5千人、被害総額は約277億円と認定した。

 繁殖牛に出資して牧場に飼育を委託し、契約期間満了で出資金の返還を受けるという「和牛オーナー制度」で知られた「安愚楽牧場」は、23年に経営破綻。元社長は25年、虚偽の説明で出資者を勧誘したとする特定商品預託法違反(不実の告知)容疑で警視庁に逮捕された。地裁で同法違反罪による実刑判決を受け、控訴中だ。

 同社をめぐる被害総額は約4200億円とも言われる。一部の出資者が刑罰の重い詐欺罪の適用を求めて、刑事告訴や検察審査会への申し立てを行ったほか、「国が対応を怠ったために被害が拡大した」として、国家賠償を求める集団訴訟が東京や大阪などの地裁に起こされている。

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