不審者情報12件 事件後も黒服男、女子中学生追いかける 

新潟女児殺害

 新潟市西区のJR越後線の線路で、近くに住む小学2年の大桃珠生(たまき)さん(7)の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、同区では昨年4月以降、12件の不審者情報が市や新潟県警に寄せられていたことが12日、分かった。事件後の情報も2件含まれており、いずれも大桃さんを事件当日の登校時に追いかけたとされる男と類似していた。

 大桃さんは7日朝の登校時に「黒い服を着てサングラスをかけたおじさんに追いかけられた」と友人らに説明していた。同日午後3時15分ごろ、一緒に下校していた友人らと別れ、線路沿いの自宅近くの生活道路を1人で歩いている姿が目撃されたのを最後に足取りが途絶えた。

 「黒い服の男」の不審者情報は事件後も続き、市教委によると、8日午後3時ごろ、大桃さんが通っていた小針小の近くにある小針青山公民館付近で、黒い服に黒のマスク姿の男が、独り言を言いながら歩いているのを女子中学生が目撃。男はビデオを所持しており、中学生を追いかけた。9日午後6時ごろには、学校から約2キロの路上で、黒い服の男に女子中学生が追いかけられたという。男は黒い帽子もかぶっていた。

 西区内では事件前から不審者情報が相次いでいた。県警の調べでは、平成29年4月15日には、上新栄町地区で小学生の男児が車に乗った男につきまとわれた。同年9月には22~28日の間に4件が集中。22日は小針地区で登校中の小学生の女児がすれ違いざまに黒い服の男に肩をつかまれた。この男はサングラスもかけており、大桃さんを追いかけたとされる男の特徴とよく似ていた。

 10月3日の事案は小針西地区で発生。帰宅途中の女児の前に男が立ちふさがり、腕をつかんで引っ張った。今年に入ってからは、4月13日に上新栄町地区と、近接する五十嵐東地区で短時間に2件の不審者情報があった。男が下校途中の女子中学生6人を追いかけたり、同じく下校途中の男児に男が「おうちはどこなの」と声をかけたりしたという。

 県警が未把握の不審者情報も多くあるとみられ、大桃さん宅の近くに住む主婦は「4月中旬ごろ、中学生の娘が黒い運動着姿の男につけ回された」と話す。

 県警新潟西署捜査本部は、こうした情報が事件解決の糸口になる可能性があるとみて収集と分析を急いでいる。